教育マイクロワールド研究会 (過去の記録)
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教育マイクロワールド研究会 会報 NO.3



 6月10日 土曜日(13:30〜15:30) 第3回教育マイクロワールド研究会が開催されました。梅雨寒の一日でしたが、本研究会の今後の役割や、方向性が見えてくるような具体的なアイディアも出され、活発な意見交換が行われました。
 夏休みのパソコン教室での利用と中学校の「理科」での実践について金井先生から、また小学校の「総合的活動の時間」の授業での実践例を鈴木先生から発表していただきました。

実践事例発表 1..... 金井 清 先生(大宮市立泰平中学校)..... 

●発表内容●
  • LOGOで考えるパソコン教室(平成11年8月の実践:対象は地域住民約20名)

  • LOGO探求ツール(現在実践中:対象は中学生)

    1. 面積測定
    2. 拡散
    3. ほこりがどこに集まるかのシミュレーション(作品はこちら)
    4. 食物連鎖のシミュレーション(作品はこちら)
「LOGOで考えるパソコン教室」は、昨年夏休みに行われた、地域のパソコン初心者対象の5日間コースで(大宮市主催)です。ワープロやホームページ作成が主流になりがちな、このような教室の傾向に対して、マイクロワールドとパワーポイントを巧みに組み合わせた自作教材を使って「プログラミング」を取り入れた試みは、斬新なものといえましょう。テキストボックスとペイントツールを使ってのプレゼンテーションアイデアも、実践の際にはすぐに応用できそうです。
 「LOGO探求ツール」はマイクロワールドで作成した4本のソフトを、理科教育で活用しようという試みで、現在も授業の中で継続中です。「理科の学習の中で実験器具と同じようにコンピュータを使いたい」という金井先生の熱意の伝わる内容でした。
金井先生
実践事例発表中の金井清先生

●発表後の意見交換●

理科教育とコンピュータという観点から、以下のようなご意見が出されました。


  • 拡散やほこりのシミュレーションは、コンクールに出展した際に評価を得ることが出来なかった。コンピュータと理科教育のなじみがないせいかもしれない。
    理科教育をシミュレーションで考える意味、「どうしてそうなるの?」を追求する大切さがわかってもらえないのは残念。

  • 子どもが直感的にわかりにくいもの、予想と違う結果になるものをシミュレーションする等、より効果的な題材の選び方も大切。

  • 教育の現場に子どもの感性にうったえるものが不足している。

  • Logoは出来合いの汎用言語と比べると力不足な点もあるが、子どもの感性を刺激する。バラバラにして組み立てるという思考ができる。
    未完成な要素をもつソフトのほうが、教育的効果は高い。
実践事例発表 2..... 鈴木 勢津子 先生(財団法人 コンピュータ教育開発センター).....

●発表内容●
  • 日時 平成12年1月

  • 題材「2000年の夢」 

  • 対象  筑波大付属小学校(対象:1年生)
「総合的な学習」の中で、1年生にマイクロワールドを使わせてみようという試みから、「2000年のゆめ」という題材で10時間扱いの実践を発表されました (指導案はこちら)。 初めてマイクロワールドに触れた子どもたち、新しい発見や自主的な発表、創作活動といった活動の展開や生き生きとした子どもの様子が伝わる内容でした。 鈴木勢津子先生
実践事例発表中の鈴木勢津子先生

●発表後の意見交換●

併せて 「総合的な学習の時間」と情報教育についてもご意見を発表され、鈴木先生のご提案どおり、参加者全員がこれらについて、さらに深く考えるきっかけとなりました

以下は参加された先生がたのご意見の一部です。


  • 積極的に情報を利用するためには、必要な情報を容易に手に入れることができる環境が必要。

  • 情報公開についての指導も必要。「自分にとって役に立つ情報だったら、人もほしいのだ」ということ、「ただし、オープンにするためにはルールも必要」ということを学校で指導することが大切。

  • コンピュータ言語教育のわかりやすいテキストが不足している。教育マイクロワールド研究会のメンバーで発表したもの、実践例を体系化するのもよい。基礎もあるし、結果も出ているので安心して使うことができる。 金井先生の面積測定のアイディア、手順集、実践例集を公開するのもよい方法。

  • インターネットの利用の仕方もきちんと指導しないと、ダウンロードした情報ををただ貼り合わせるだけの安易な方向へ行く危険性がある。教師が子どもたちに、実際に観察したものよりもホームページの内容の方が正しいというニュアンスを与えてしまう危険性すらある。情報教育の中で、調べ学習の指導はたいへん重要。

  • 情報の見方を小さいうちから育てていくことが大切。

  • 著作権の問題、情報の管理などについても指導しておかねばならないだろう。

(株)創育からのお知らせとご紹介
(株)創育から、キャロボン(マイクロワールド・ロボットシリーズ)のデモンストレーションとともに、以下のご紹介がありました。

  • キャロボンのモニター校募集のお知らせ。詳細は、後日あらためてご案内させていただきます。

  • LCSI発行の「Logo Philosophy and Implementation−ロゴの哲学と影響力−」(マイクロワールドの海外での活用例:英文)について簡単な紹介
教育マイクロワールド研究会 事務局から
<今回の配布資料>

  • 会員名簿(メールアドレスを追加した新しいもの)

  • 金井清先生「わたしのホームページ」(パソコン教室資料)/「LOGO探求ツール」(理科ツール)

  • 鈴木勢津子先生「総合的な学習」と情報教育/「総合的な学習の時間」の指導計画案

  • 「Logo Philosophy and Implementation−ロゴの哲学と影響力−」の抜粋資料

今回参加できなかった会員の皆さまには、上記資料を郵送いたします。


尚、会員名簿はご自分の欄の記載事項について、誤りがないかご確認ください。