教育マイクロワールド研究会 (過去の記録)
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教育マイクロワールド研究会 会報 NO.7

ちらほら咲きはじめた梅の花に、目前の春を感じる2月9日(土)、第7回教育マイクロワールド研究会が開催されました。  3連休の初日なのに、遠方からの会員も含めて11名の先生がたが出席され、実践報告や作品紹介などを行ないました。先生がたの熱意に寒さも吹き飛ぶような会合となりました。

なごやかな雰囲気で研究会。
中央が鈴木勢津子先生、右隣が金井清先生、右端が高橋幸夫先生

 
○発表1 高橋 幸夫 先生(大宮市立東大成小学校)
  • 題  材:「クラブでのマイクロワールドの活用」
  • 実践校:大宮市立東大成小学校
  • 期  間:平成12年10月頃より現在まで(約4ヶ月)
  • 科  目:クラブ活動(原則毎週木曜日6校時:年間25回予定)
  • 対  象:小学校4年生 〜6年生

●概 要●

4月からのクラブ活動の経過---1学期は「絵本ライター」を使って絵本を作り、2学期に入ってから「マイクロワールドPro」を使いはじめたこと---をお話しいただき、そのあと作品を数点見せていただきました。子供たちがアニメーション機能を非常によろこんで使っていることを実感できる作品群です。しかし、(ローマ字/かな)入力切り替え操作の煩雑さや文字入力自体の難しさといった、マイクロワールドを使っていく上でのハードルについて問題提起され、発表後の意見交換でも、ソフトキーボードの使用や日本語入力機能をマイクロワールドに付け加えるなど、他の先生方からも様々なアイデアが出されました。これらは創育とLCSIの今後の研究課題となっています。

<画面画像warabuki>

「わらぶきの大群」
ハンバーガー、忍者、わらぶきの家など画面上にあるものををクリックすると、どれも動きます
(アニメーション機能を利用)。

 
○発表2 正田 良 先生(三重大学教育学部 数学教室)
  • 題  材:「Logo言語の教育現場での応用」
    ---2000年度卒業ゼミナール報告書------
  • 実践校:三重大学教育学部 数学教室
  • 期  間:平成12年4月〜平成13年1月
  • 対  象:大学4年生
<画像syoda>

●概 要●

 「Logoと認知心理学」の著者である正田良先生から「数学教室」について簡単なご紹介と、卒業研究でゼミの学生さんが作成したLogoプログラムを見せていただきました。"教育現場でパソコンを取り入れること"を前提に考えたプログラムということで、一見むずかしそうに見えても、使ってみると面白く、よく考えられています。学生さんが考えた授業案や授業構想もあって、研究会の発表時間では物足りないほど、奥の深い内容でした。

 
プログラム一覧 2000年度三重大学教育学部正田研究室(数学教育)卒業研究CD-ROMより
21g 21ゲーム(ニム)の簡易版です. (事務局補足)

2人で順番にマッチ棒を取っていくゲーム。授業構想「21ゲームを取り入れた授業」(PDF内Chapter4)

asuka.html 亀さんが隠れた立ち入り禁止領域を探ります. 授業構想/案「三角形と四角形の授業展開」
(PDF内Chapter3)
kaisa.html 階差数列を計算し表示します.行列相互の加減,乗法と累乗を行います. 授業構想/案「階差数列」
(PDF内Chapter6)
kbnq.html 亀が描く区分求積(ただし数値の計算は調整中) 授業構想/案「Logoを使って面積を求めよう」
(PDF内Chapter5)
animal アニマル.会話による学習に関するかなり簡単なモデル

コンピュータが使用者と対話しながら知識を増やしていくLogoの代表的プログラム。形成される知識構造についての考察
(PDF内Chapter2)

pkt.html ポケット・コウノトリ.バーチャル繁殖による遺伝シミュレーション パソコンを使った遺伝の学習。ユーモアを感じさせる作りで楽しめる。授業構想と実験報告
(PDF内Chapter8)

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「asuka」より 
テンキーの操作で(1→左を向く、2→前に進む、3→右に向く)カメを動かしながら、隠れている図形が何なのかを探っていきます。
写真は9(降参)を押して、答えが表示されたところ。

*この日の参加者には正田先生から、これらのプログラムを収録したCD-ROMが配られました
(授業案などはPDFファイルとして収録されています)。
参加されなかった方も下記URLにアクセスすれば、同じ内容を実際に使ってみることができます。
授業案などは「PDF」をクリックしてご覧になれます(事務局注)。http://www.logob.com/users/rio/sot2000/index.html

 
○発表3 鈴木 勢津子 先生((財)コンピュータ教育開発センター)
  • 題  材:「えほんづくりをしよう」
  • 実践校:筑波大学附属小学校(文京区)
  • 期  間:平成13年1月中旬〜2月上旬(12時間)
  • 科  目:生活科(総合活動)
  • 対  象:小学校2年生

●概 要●

 今回「えほんづくり」を行なった子供たちは、1年生ではペイント機能を使ってアイロンプリント作品を作り、2年生の2学期にはランチマットを作っています。マイクロワールドのお絵描きやスタンプにはかなり親しんできたため、いよいよ3学期に絵本をつくることになりました。ページに絵と文章を配置して、ボタンで次のページをめくれる「絵本」、ページには絵だけを配置して、文章は子どもたちが朗読する「紙芝居」。10班に分かれた子どもたちは、相談してこの2種類のどちらかを作りました。学級内の発表会では、班ごとに教室の前にでて作品の発表を行ないました。

尚、この授業は2月16日、筑波大学付属小学校の学習公開・初等教育研修会において、「総合学習ワークショップ」で発表されました。

クラス全体の発表会の様子
子どもの作品「ねぼすけスーザのおかいもの」より

(以下、鈴木先生資料より)

【設定の理由】
マイクロワールドを使って、1年生で「2000年のゆめ」をテーマとして、自分がやりたいこと、希望などをお絵描きの機能を使って表現し、アイロンプリントでTシャツ、ナフキン、枕カバーにプリントして、利用させた。2年生の2学期にランチマットづくりを実施し、3学期をむかえた。 今回は友達と協力して絵本作りに挑戦させてみることにする。絵本作りの題材は、既成のお話、自分で作ったお話、友達と一緒に考えたお話、つぎたし話など、それぞれの子どもたちの独創性を大切にして、学習を展開したいと考えた。

【ねらい】
友達と協力して作品を作ることで、一人ではできないことも、みんなの力で行なうことによって良い作品ができたり、コンピュータの使い方についても、みんなで使えば、自分が忘れてしまったことも思い出せたりして、良かったことに気づかせ、協力して作業をすることの大切さを知る。

  1. 友達と協力してお話を作る。
  2. 考えたお話を、コンピュータを使って表現する。
  3. みんなの前で発表する。

詳細は活用事例子どもの感想をご覧ください。

 
○ツールソフト「カメ打ち」 金井 清 先生(大宮市立泰平中学校)

今回のツールソフトは音声と楽しい画像つきの文字入力練習ツール「カメ打ち」です。息子さんがタイピング練習ソフトを使っているのを見て作られたとのこと。

手順タブエリア(MW2.5の場合は手順のページ)に金井先生の説明が加えられています。お気に入りの画像や単語、効果音に差換えたり追加したりして、楽しんで使ってください。

<画像 kametool>

(金井先生より)

「亀打ち」は,LOGOによるキーボード入力練習ソフトです。
FDにある「亀打ち.mw2 _no.wav _ok.wav _hapy.mid _haikei.gif」の5つのファイルが基本ファイルです。
入力練習したいキーの名前のJPG画像ファイルをFDに加えてください。加えたJPG画像のファイル名が問題として出ます。

 
○教育マイクロワールド研究会 事務局から
 以上のような発表とツールソフトの発表に加えて、今回は遠方から見学に来てくださった紅林秀治先生(静岡大学附属島田中学校)がロゴ坊対応のロボット「RB01」の簡単なデモを行なってくださいました。「RB01」はマイクロワールド対応のロボット「キャロボン」と兄弟という関係ですが、一同興味深く見せていただきました。

<画像 kurebayasi>

左端が紅林秀治先生。

ロボットも含めて技術科での様々な実践にチャレンジされています。