教育マイクロワールド研究会 (過去の記録)
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教育マイクロワールド研究会 会報 NO.9
 紫陽花の花も色づきはじめた6月9日(土)、第9回教育マイクロワールド研究会が開催されました。 正午より1時間ほど初心者向け研修会を行った後、先生方からの事例報告、意見交換等が行われました。

 
○発表1 吉村 正浩 先生(奈良県生駒郡安堵町立安堵小学校)
  • 題  材:1.「数字を読もう」
         2.「アイコンで図形を描こう」
  • 実践校:奈良県生駒郡安堵町立安堵小学校
  • 科  目:1.算数「大きい数」
         2.算数「角と角度」
  • 対  象:小学校4年生

●概 要●

1.「数字を読もう」 
 大きな数字について4年生の教科書では、「兆」または「溝(こう)」まで扱っている。しかし、さらに大きい数についての子どもたちの興味は尽きない。このプログラムはアラビア数字で大きな数字を入力すると、漢数字に直して表示してくれます。数字をひらがなにかえたり、漢字を数字に変えたりする問題をやった後、応用として、問題を自作し、その答えあわせにも使いました。子どもたちの興味を算数の授業の中に生かした試みです。

2.「アイコンで図形を描こう」
 キーボードからの文字入力に慣れていない子どもたちにも、簡単にLogoのおもしろさを体験できるよう工夫したプログラムです。移動や回転の速度をゆっくりにして、途中経過を見えるように工夫してあります。角度を計算するのではなく、試行錯誤を繰り返しながら角度を見つけていくことができます。LEVEL1からLEVEL7まであるので、子どもたちは楽しみながら挑戦でき、「むずかしかったけど、おもしろかった」という感想も聞くことができました。

*これら2つのプログラムは吉村先生のホームページにアクセスして自由に使うことができます。(http://www.asm.ne.jp/~myoshi/

 

1.「数字を読もう」 

2.「アイコンで図形を描こう」
●発表後のご意見・ご質問等●
  • Q:授業でもインターネットで利用しているのか。
    A:インターネット環境を考慮して、あらかじめサーバーにダウンロードしておいたり、時間をずらしてダウンロードするなどしている。
  • Q:プログラムを作る際、特殊な読み方のところが大変だったのではないか。
    A:特殊な読み方のところで子供も迷う。「子供だったらどう考えるか」ということを一番に考えて、数字を4つずつ区切っていく、特別な読み方の条件をまとめるといった2点からアプローチした。
  • 子供の考え方のプロセスを見せる場合と見せない場合の2通りのプログラムの作り方が考えられる。
  • 4桁区切りと3桁区切りの切り替えをどこで行うのかが問題である。
○発表2 金井 清先生(さいたま市立泰平中学校)
  • 題  材:  「惑星はどのような天体か」
           ---「パソコンで創って学ぶ理科学習」から---
  • 実践校:さいたま市立泰平中学校
  • 期  間:平成12年4月〜平成13年3月
  • 科  目:理科「惑星」(2時間)
  • 対  象:中学1年生(新指導要領では、惑星について、現1年生から3年生に移される。)

●概 要●

 「プログラミングを通して理科を学習させる」ことを目標に、「地球と金星の公転」についてプログラムを作成させます。カメを地球に設定して、公転とはどういうものかを考えさせました。発展課題の「金星が見える向きを表すプログラム」は、地球(カメ)から見て金星がどの方向に見えるかを表すもので、他言語では長くなるプログラムもLogoの特長を生かしてコンパクトに実現できました。

*これらのプログラムはこちらからダウンロードすることができます。

 

 
●発表後のご意見・ご質問等●
  • 変数名がわかりやすいので、プログラムの内容が子供たちに伝わりやすいと思う。
  • 実行して面白いプログラムが一番であると思う。
  • 外から見た座標値でなく、自分の動きからみた自立型のプログラムができる
○発表3 奥村 智紀 先生(長崎大学留学生センター)
  • 題  材:マイクロワールドで作る「留学生の自己紹介」
  • 実践校:長崎大学留学生センター
  • 期  間:日本語3ヶ月集中コースのうちの90分
  • 科  目:留学生向けの日本語教育
  • 対  象:大学院に進学する留学生

●概 要●

まったく日本語を知らない留学生が日本語を習いはじめて3週目の授業。2週目の作文の授業で書いた自己紹介の作文(作文にはサンプルを用意)をタイプし、それを読み上げて録音。そこに自分の写真と国旗・国歌を貼り付けました。発音の間違いに自分で気づき、言い直すということが大きな成果でした。自分の声を録音することの「照れ」もなくなり、非常に集中して楽しんで取り組むことができました。日本語学習の初期にはむずかしい、ひらがな、カタカナを正確に読むこと、表記と音声の違いを理解することが自然にできたようです。

 

●発表後のご意見・ご質問等●

  • 録音ボタンは言葉がわからない留学生にも有効であった。
  • 読み間違いを訂正するなどの部分的な録音訂正や"巻き戻し"のような音声の編集機能を付加してほしい。
  • 長い文を一気に読むのではなく、短い一文づつ録音しておいて、プログラムでつないでもよいのではないか。
  • Q:画像に動きをつけたいが、どうしたらよいか。
    A:写真をシェイプに登録してカメにはりつけると、自由に動きをつけられる。
  • Q:自己紹介は一人だけの作業になりがちだが、皆で楽しく作業できるようなアイデアはないか。
    A:集合写真の各人にカメをはりつけて、ボタン機能を持たせ、クリッカブルマップのようにしてはどうか。
  • 同じ手法で、小中学生に英語で自己紹介させるのもよいと思う。

 

○教育マイクロワールド研究会 事務局から
  • マイクロワールド2.51をWindows2000上で使用した場合、Windows95、Windows98上で作成した作品のレイアウトが変わる場合があります。対処法については、創育までお問い合わせください。
    ※マイクロワールド2.52版、マイクロワールドPro(Ver.1.04)では、Windows2000に対応しております。
  • これまで発表していただいた事例を「事例集」として冊子にまとめていきたいと考えております
○マイクロワールド初心者向け講習

研究会開始前、希望者の方に、マイクロワールドの基本用語「質問」と「答え」の使い方を中心とした講習を行いました。 ベテランの先生方のレクチャーがあり、短時間でしたが充実した内容となりました。