教育マイクロワールド研究会 (過去の記録)
 TOP > 第12回会報
 
教育マイクロワールド研究会 会報 NO.12

 

一段と寒さもましてきた12月8日(土)、第12回教育マイクロワールド研究会が開かれました。

師走ということで、まさに先生方にはお忙しい年の瀬にもかかわらず、多くの先生にお集まりいただきました。

1.作品紹介 田中 孝宏 先生(江東区立第二亀戸小学校)

 

  • 題  材:90周年記念資料室のCM作品
  • 実践校:江東区立第二亀戸小学校

概 要

  • 学校に訪れた方にご覧いただくために、資料室で流す学校紹介の作品をマイクロワールドで作りました。生徒が描いたキャラクターのカメが登場したり、前回紹介した「スターウォーズ」の手法を取り入れたりしています。
  • 校歌をBGMにし、学校の歴史や、次世代ITへの取り組み、英語の授業、日光移動教室などの行事を紹介しています。
  • エンドレスで続きます。

●手 法●

  • グラフィックに写真を取り入れて、それをかめに載せて、動かしている。
  • 創育のサンプルを利用したり、自分で作成したものを使ったが、それほど難しいプログラムは使っていない。
  • 加工に関しては、他のソフトを使っている。

発表中の田中先生

発表後のご意見・ご質問等
  • ファイルサイズはどのくらいですか?
    −10MB位です。
  • 透過処理で苦労したそうですが?
    −他のソフトで透過処理をしても、マイクロワールドにもってくると、薄いピンク色になってしまうため、文字の綺麗な「抜き」の部分がうまく出なかったのが残念です。
  • マイクロワールドで全てをやらなければいけないというわけではないが、他のソフトとの互換性が欲しい。
2.実践報告(株)創育 北垣
  • 題  材:「わたしの旗をつくろう」
    • 遠足に行くときに、自分の目印をつくってはぐれないようにしよう。
  • 実践校:穂高南小学校
  • 科  目:総合的な学習
  • 対  象:3年生
  • 日  時:平成13年 9月19日(水) 13:45−14:30
  • 授業者:鈴木勢津子先生

 

創育 北垣

●概要●

  • 目   標:
    • わたしの旗づくりをすることから、友達と協力する楽しさを知る。
    • マイクロワールドの使い方を知り、わたしの旗をつくる。
  • 学習活動:5時間
    • 第1次・・・コンピュータの操作に慣れる(1時間)
    • 第2次・・・マイクロワールドの使い方を知り、わたしの旗づくりを、コンピュータグラフィックを使って描く。(2時間)本字1/2
    • 第3次・・・描いた“わたしの旗づくり”白い木綿の布等にプリントする。(1時間)
    • 第4次・・・“わたしの旗”をお友達の前で発表する。(1時間)
  • マイクロワールドのペイント機能を使って、好きな絵を描き、一枚の作品に仕上げました。アイロンプリントするので、描いた絵をいったん形のエディタに貼り付けて、左右対称にしました
●プレゼンテーションの紹介●
11月には先生方向けのプレゼンテーションの講習を行ないました。

「アイガモ農法」を素材として、プレゼンテーションのサンプルとなる「ひな型」をつくってご紹介しました。アイガモの思い出やこれから先の提案などを盛り込んでいます。クリックするとアイガモが動き出す簡単なアニメーションを加えました。動いたカメがいなくならないように、元の場所に戻るように設定しました。絵や写真を差し替えて、プレゼンテーションに応用できるようにしました。

テキストボックスと絵と背景と単純なアニメーションを使った絵日記のサンプルもご紹介しました。

●発表後のご意見・ご質問等●

  • マイクロワールドでできること、生徒に何をやらせるか、先生を何をしたらよいかを考えることが必要だと思います。
  • アイロンプリントの値段はどのくらいですか?
    • A4版5枚で1000円位です。子供たちには半分づつ使わせました。
  • 自作のエプロンやTシャツにも使えるかと思います。
  • マイクロワールドのページの切り替えがメニューからしか使えないが、右側の部分に出てくるようにできないか?
    • ボタンを使って切り替えができるようにしようという考えはあります。
3.授業見学記 兼宗 進 さん

発表中の兼宗さん

 

  • 題  材:ロゴ系言語「ドリトル」を使った中学校での授業見学
  • 実践校:三重県松坂市
  • 対  象:2年生 4クラス (120人)
  • 回  数:6回授業

 

●概 要●

 自作のロゴ系言語「ドリトル」が公立中学校の技術家庭の授業の中で使われているということで、見学に行きました。校長先生の許可を得て、TTとして参加したため、生徒に話しかけたり、指導したりすることができました。

カリキュラム

  1. プログラムとは
  2. 基本図形
  3. 図形オブジェクト
  4. 図形を動かす
  5. 自由課題(授業見学)
  6. アニメーション(タイマーで図形を動かす)
  7. 期末テスト
    1. 技術科25分+家庭科25分
    2. 5問を出題
      1. タートルグラフィックの基礎
      2. 繰り返しなどのアルゴリズム
      3. ドリトルオブジェクト など

 

●感 想●

  • ドリトルが教室で普通に使われていたことと、授業が立派に成り立っていたことに感動した。
  • 他の授業では考えることを放棄してしまっているような生徒もドリトルの授業では考えようとしていた。
  • オブジェクトのコピーを教えたクラスと、そうでないクラスでは、その後の操作手順が大分違っていた。タートルグラフィックスからオブジェクトの概念への移行のタイミングなどについて考えさせられた。

●発表後のご意見・ご質問等●

  • ドリトルではプログラムしないと絵がかけないというところが面白い。
  • 学校の技術科の授業としての評価と、開発者側からの評価とは別のものがあるかもしれない。
  • 点数化できない何かがあるかもしれない。

<総合的学習について>

  • 総合的学習は、大学ではどのようになっているのか。
  • 新しい指導要領で総合的学習が果たしてできるのか。
  • カリキュラムを自分たちで作れるのか。
  • 生活体験が豊かであれば、総合的学習と言うのは必要ないかもしれないが、そういう環境がなくなってしまっている社会なので、授業の中で育てていかなければいけない時代なのかなと考えています。
  • 一人一人の個性をいかすような目標を持たせる。
  • テキストを自分で作らせるというのもよいのかもしれない。
  • ロゴでいうところの発見学習ができるのではないか。
  • 子供たちに教えようという考え方を捨てなければいけない

 

4.初心者研修会より 

 

 習志野市の幼稚園教諭、力久 富美 先生が初心者研修会(12:00〜13:00)に参加されました。研究会にも最後まで参加され、熱心に耳を傾けておいででした。

 マイクロワールドに興味を持ったのは、視聴覚教材研修の中で、地元の民話を題材にした物語を切り絵で作ったのがきっかけだったそうです。

 最初は切り絵で作った作品をスキャナで取り込んで、ワードに貼り付けて、手紙にしました。しかし、次第にこれが動いたら楽しいだろうと思うようになり、コンピュータソフトに興味をもたれたとのことです。幼稚園での活用も、是非期待したいところです。

 

 
発表中の力久先生

研究会開催前に開かれた初心者講習

●発表後のご意見・ご質問等●

  • 切り絵というのは、白と黒の2色で色が均質という長所があると思う。
  • マイクロワールドを使って、一冊の絵本のようにまとめていただいてもよいのではないでしょうか。
    • 切り絵の民話作りは県のコンクールに出して、最優秀賞をとりました。パソコンで処理して、絵本みたいに開くことはできないものかと思っていました。
  • 素材集のようなものをつくって、生徒たちが作ったキャラクターなどを共有できるようにしたらよい。
  • 作ったものを簡単にインターネットにアップできたり、自由にダウンロードできたらよい。
  • チャットや掲示板のようなものがあったらよいのではないか。
<教育マイクロワールド研究会 事務局から>

●IE5.5(SP2)およびIE6.0でHTML形式の作品が見られない障害について ●

  • 障害対策の方法をメーリングリストでご案内しますので、先生方の環境で、検証をしていただければと思います。

●次回「第12回教育マイクロワールド研究会」は2月9日(土)13:30からの予定です。


●研究会終了後、学芸大学駅近くのお店に会場を移して忘年会が開かれました。
研究会でいただいた提案などについて、活発な意見交換が行われました。