教育マイクロワールド研究会 (過去の記録)
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教育マイクロワールド研究会 研究大会

(第16回 教育マイクロワールド研究会)

 残暑の厳しい8月19日(月)----教育マイクロワールド研究会の研究大会が開催されました。研究会総会、実践報告の後、東京工業大学の赤堀侃司先生の講演が行われました。

 研究会総会
発表1 高

●活動報告●

 マイクロワールドの研究会も三年目を迎えました。今までは、2ヶ月に一度、マイクロワールドを使っての実践報告を中心に行いながら、会員相互の情報交換および交流を深めてきました。

決算報告●:坊野博範先生

詳細別紙(拍手をもって承認されました)

●今後の研究会活動●

 研究会の成果を形として残すために、金井 清先生が作成された「ロゴのたまご」を題材として、2003年4月を目標に、会独自の成果物を出版などの形で作成することを計画しています。それに先立ち、三重大学教育学部の正田先生が「ロゴのたまご」を分析し、章立てと活動日程の提案をまとめてくださいましたので、その内容について検討をいたしました。

 章立てについては、「逆引き」のように使うことができる機能からの分類のほか、初級、中級・・といった分類も考えられます。これらの検討には、この本の使われ方、使う対象は誰なのか、というところをしっかりとおさえることが必要だと思われます。

 今日は結論は出ませんが、これを土台にして、こういうまとめ方をしたい、こういうコンセプトをもった本を作りたい、別のことに応用するための手法、アイデア集等々・・・を今後の課題としたいと思います。

●予算案●

詳細別紙(拍手をもって承認されました)橋 幸夫 先生(さいたま市立東大成小学校)

実践報告
 
発表1 高橋 幸夫 先生(さいたま市立東大成小学校)

●題 材●
ロボットをつくって動かそう

  • 対象:4年生〜6年生
  • 科目:クラブ活動 

●概 要●
 小学校のコンピュータクラブで、キャロボンを作成してマイクロワールドで動かすという活動を2学期と3学期にかけて行った。その実践報告である。12〜13名(4年生〜6年生 特殊学級生2人を含む)の児童を4つのグループに分け、部品の組み立てから、ギアボックスの作成、基盤の組み立て、配線、ハンダ付けなどを行った。

 組み立てには相当、時間がかかり、最も速いグループでも5回目のクラブ活動でようやく完成。2学期中にプログラムを使って制御ができたのは6年生のDグループだけだった。3学期に入って他のグループも制御を始めたが、誤動作が多く、原因はハンダ付けの失敗らしいと思われた。ハンダ付けをしなおして、ショートを直したところ、デモプログラムはすべて正しく動いた。

 小学生にとってキャロボンの製作はかなり難しかったようだが、それを動かすのは楽しかったようである。パソコンの画面の中の亀はきちんと動くが実際のロボットはそうはいかない。個体差が大きく、電池の消耗もそれぞれ違うことなど、再確認し、感動したようだ。

 

●発表後のご意見・ご質問等●

  • キャロボンの組み立ては大学生でも難しいと思う。
    • 小学生はギヤボックスはミニ4駆でつくったことがあるようだ。
    • ハンダ付けはほとんど教員が手伝った。
  • 費用は?
    • 電池代だけだが006P電池(9V)なので、電池の減りが早く少し負担だった。同じ9Vでも単三電池4本が使えれば費用はずっと安くなるのだが。
発表2 鈴木 勢津子先生

●題 材●
マイクロワールドを低学年で使って
-「お絵かきからプログラミングへ」

●実践校●筑波大学付属小学校

  • 対象:1年生(11年度)、2年生(12年度)、3年生(13年度)
  • 科目:生活科、総合的な学習 

--平成11年度から13年度にかけて、筑波大学附属小学校の1クラスを対象にマイクロワールドを使って行った授業の総括的な報告です。3年間クラス替えはありません。(事務局注)--

●概 要●
 1年生のとき、子供たちは初めてマイクロワールドを使って「2000年の夢」を題材にしたお絵かきを行い、アイロンプリントを利用した作品づくりを体験。2年生の2学期にはラミネート加工で「ランチョンマットづくり」を行った。これらの「お絵かき+ものづくり」でマイクロワールドに慣れた3学期に、動く「絵本づくり」を行った。既成の童話やオリジナルのストーリーを絵と文章を使って数ページに構成し、コマンドを使ってクリックでページをめくれるようにした。この「絵本づくり」の活動は、低学年にコンピュータをどのように使わせることができるか、というテーマの研究として、附属小学校の教育研究発表会で発表された。


 3年生になって、総合的な学習の時間に「自分を表現する」ということを目標に、アニメーションを使って自分の写真やイラストを動かし、友達にアピールをする「マイコマーシャル」という作品を各自が作成した。


 今後:4年生の今年度は、何か題材をきめてプログラムをつくらせてみたい。たとえば金井先生のアイデアを参考に、デジカメの画像の取り入れ、プログラムを追加し、動く学習日誌づくりなどをさせたいと思っている。

 

発表3 金井 清先生(さいたま市立泰平中学校)

●題 材●
「大人のLOGO」
−MWProを利用した学級通信ほか-

金井先生のHPより

●概 要●
 「大人のLOGO」とは?

WebTXT(ウェブテキスト) は金井先生が開発してきた、HTMLファイルをインデックス付きのパンフレットのように表示するツールです。「大人のLOGO」という構想の下に、マイクロワールドと組み合わせた「WebTXTver.3」は次のような経緯で開発されました(事務局注)。


(開発にあたって)
入門期を終えた生徒を教える場合、指導レベルを低い方に合わせると、高いレベルの生徒が伸びず、高い方に合わせれば脱落する生徒がでてくる。しかし、生徒の中には、ちゃんとプログラムやパソコンを勉強したい生徒もおり、このような芽を摘みたくない。

そのため、授業を支援する教材システムが有効になる。 そこで、マイクロワールドProの使い方を教えられるような個別学習用のシステム(CAI教材)を作ることができないかと考え、教えるためのコースウェアとして使うことができるWebTXTver.3の開発に取り組んだ。一斉指導でもなく、個別指導でもない、指導人数に応じてフレキシブルに利用できるCAI教材を目指している。

 (具体例の1つとして:LOGOで学級新聞をつくろう)
今回例としたのは、学級新聞を作るためのサンプルとなる基本ファイルを起動し、タイトル、時間割、コメント等をいれて、そのまま発行することができるといったものである。 コースウェアとして、なぜマイクロワールドProを使うのかという解説がクリックひとつで提示されたり、作品サイズの設定、シェイプの削除等の機能についてクリックによる回答を判定したり、学習履歴を記録し、メールで送信したりすることができるところまでを考えている。

 

応用編:坊野 博範 先生(相模原市立淵野辺小学校)
●題 材●
「MWProを利用した学級日誌

 

●概 要●
 金井先生のアイデアを参考にして動きのある学級日誌作りを行った。デジカメで撮影した写真に、マイクロワールドで動きのある絵を追加し、コメントを書き込み、HTMLで保存し、学校のホームページとリンクして公開している。役割を分担し、得意なものが行うことで、負担を少なくした。各自の作業は10分〜15分程度の作業です。

淵野辺小のホームページはこちらから。「淵野辺トピックス」の中「6年2組の日記」をクリックすると、学級日誌を見ることができます。

 

 マイクロワールドEXの新機能のご紹介
  • アニメーションのプログラムを持ったカメを友達と交換したり、メールで送ったりできるようになりました。
  • 画像の貼り付けやスタンプ機能に改良が加えられました。
講演
「総合的な学習の時間と情報活用」

講演者:東京工業大学教育工学開発センター 

赤堀 侃司 先生

 次回研究会について

9月の研究会の日程の検討を行い、下記のように決定いたしました。

9月14日(土)

  • 会場:メディアラボ
  • 時間:pm1:30〜pm3:30
●内 容●
  • 8/19研究大会報告(参加できなかった方のために)
  • 8/19の課題:今後の研究の進め方(『LOGOのたまご』の活用/編集方法)の具体的な協議
  • 実践事例発表
    「ROBOLABで遊びながら育つプログラミング思考」
    水海道市立水海道中学校 
    斉藤篤子 先生

★具体的な取り組みの方法を検討します。できるだけ多くのご参加をお待ちしております。
『LOGOのたまご』は既にCD-ROM(PDFファイル)で皆様にお届けしてありますが、参加者にはカラープリンタで出力したものをお渡しします(8/19参加者にはお渡し済みです)。