寸法通りに印刷  作品例:CAD.mwx

カメを前に1進めると、1mmの線を書けるようにすると、工作するときの設計図になりますね。カメが進む数を印刷したときに1mmになる数に変えてくれる手順を考えます。
この手順は、入力と出力のある手順ということになります。
<学習内容>
・引数と もどり値のある手順(関数)の考え方
 を左クリックすると正方形が書かれます。

 印刷を横印刷にして、A4用紙に印刷すると、寸法通りに印刷されます。
<考え方>
・モニターの画面の大きさは、画面の寸法と画面のドット数で表わすことができます。
 寸法あたりのドット数は、モニターの種類によって異なるので、同じ作品でも表示するPCの画面によって図形の寸法が変わってしまいます。
 画面の寸法と印刷した大きさが一致するようにするには、作品のサイズは で調整しますが、新規の作品のときだけ実行できます。
 ここでは、コマンドラインで 作品のサイズは「897 579」 を実行してあります。
・プログラムの中で使う、 前へ 100 で、100の数字が実際の印刷でどんな比率の寸法になるかは、印刷を試して知ります。 
 試し印刷で知った比率をプログラムの中で利用できるように戻り値のある関数を作ります。


<プログラミング> CADのもとを 左クリックしてはじめましょう。 


1.プログラムを考える
(1)手順にプログラムを書きます。赤い字の手順が入力と出力のある手順です。(引数と戻り値のある関数)
 英語  日本語
to G4
pd
repeat 4
[
fd x mm
right 90
]
pu
end
to x :in
output :in * 3.775
end
手順は G4
ペンを下ろす
繰り返す 4

前へ x mm
右へ 90

ペンを上げる
終わり
手順は x :in
表示 :in * 3.775
終わり

・手順は、関数のなかまです。中学校の数学で学習する関数と同じ意味です。
 数学で学習する関数は、入力と出力がありますが、手順には外からの入力、出力が無いものもあります。
 to G4 は、入力も出力もない手順です。
 to x :in は、:in で入力しています。入力される数を引数と言います。
 to x :in は、出力もあります。 output :in * 3.775 で、入力した数を3.775倍して出力しています。出力される数をもどり値と言います。
fd x mm の x mm は、もどり値である数になります。 fd もどり値 と考えることができます。


2.印刷
(1)印刷のスタイルをA4用紙の横印刷にします。
 
 
(2)ページの印刷を実行します。 
 
 
(3)印刷された図形の寸法を測り、寸法が違っていたら、 output :in * 3.7753.775 の数字を変えて調整します。