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アピcom・かわら版の開発

(C) 2013年11月 inakakoubouKANAI_    

 0.開発歴

 
 
 1988年
 
・OhCAI(大宮CAI)を開発。OhCAIは、MS-DOSの環境で、一太郎で作られた学習コースをBASIC言語のシステムで提示する。
・マウスが使えること、疑似音声でしゃべれることが特徴。レーザーディスクをコントロールして、動画を再生することもした。
・OhCADを開発:OhCAI用の画像をBASICのプログラムとして保存するソフト。簡単なシミュレーションが作れた。
 
・全国的に見るとFCAI(FrametypeCAI)が利用されていた。埼玉県では、ECAI(イーグルCAI)によってコンピュータの授業への活用が始まった。
 
 1989年
 
・TXTを開発。「自作ソフトは完成しない」(繰り返し修正が行われるから、という意味)という経験から、複数の教員でより早く教材作成ができるシステムとして、TXT(テキストの略)を開発した。TXTは、学習コースをVZエディターで記述し、複数の学習コースを構造的に利用できる。グループ利用を考慮し、1つのTXTで4通りの学習コース(ファンクションキーで瞬時に切り替えられる)を同時に実行できた。学習中に停電が起きても学習の途中から再実行できた。
・NEC、EPSONのPCだけでなくIBMのPCでも使えるようにFM版のTXTをBASICFirstで開発した。
・FM-Towns用にTOWNS版TXTをF-BASICで開発した。
 
・県内から急速にTXTの利用が広まり、県内外の教育センターでもTXT利用の研修会が実施され「TXT学習ソフトの作成」が出版された。FCAIやECAIは1本の学習コースを実行するがTXTは、複数の学習コースを構造的に実行できた。その為、学習コースの記述の分業ができた。
 
 
・特別な支援が無い環境で、自作教材の開発と利用を進めるには、「何かを買ってもらわなくては使えないとか、インストールしなくては使えない」では、利用してももらえません。そこで、パソコンさえあれば誰でも利用できるソフトを開発する必要があります。そのようなソフトは、何でつくれば良いのか。FBASIC、VISUAL BASIC、C++Builder、JBuilder、JAVA、Delphi と試していました。ほとんどのパソコンで利用できるのは、ホームページでしょう。ホームページの画面を利用できるソフトを開発できる言語を探していくことになりそうです。 できるなら、WindowsでもアップルでもLINUXでもと思うのですが、難しそうです。
 
 2001年
 
・WebTXT (ウェッブTXT)を開発。最も汎用性のある素材は、ブラウザページ(ホームページの画面)であると考え、ブラウザ機能をもったWindows版のTXTとして、WebTXTを開発した。
 
・CAIの機能である、KR機能、分岐機能を無効に書かれたリンクの文字列によるスクリプトで実現した。このことで、WebTXTで提示するHTMLのページは、KRを提示したり、学習履歴の保存をしたりなど、CAIのシステムとして利用できた。
 
  2008年
 
・WebTXTをCAIから提示型に変更。「やる気」を前提条件とすれば、提示型で良いという結論に達した。
・生徒も使うWebTXT。WebTXTのページは、HTMLファイルなので、そのままホームページになる。WebTXTのHTML画面の品質は、生徒が作った作品がThinkQuestでプラチナ賞と金賞となることでも評価できた。
 
・WebTXTのプレゼンでは、「マルチメディア ティーチング コンテスト」日本国内の部で、最優秀賞とインテル賞をダブル受賞し、国際大会でも優秀賞を受賞し、プレゼンシステムとして評価された。
 
 2009年
 
・学校紹介でWebTXTが使われる。
・「WebTXT」を教材提示から、コミュニケーションウェアとして修正し、名前を「かわら版」に改名。
 
・ファイルの更新タイムをチェックし、最新のページに更新するようにした。
 
 2010年
 
・市全体で「かわら版」の利用が始まる。
・かわら版は、サーバーの共有フォルダ名を指定する名前に変えて、各自のデスクトップに置く。
・「かわら版」悉皆研修会が始める。
 
・それぞれのデスクトップから起動し、サーバーにある同じファイルを開くことで共有する仕組みにした。
 
 2011年
 
・「かわら版」を「アピcom」と改名
・サーバーに保存し、ショートカットで起動するようになった。
 
・サーバーから直接起動している学校があった。驚くことに、それでも正常に動いている。それなら、そういうことにしよう・・・となった。 
 
  2013年
 
・ファイリングシステムに対応。フォルダを変更できるようにした。
 
・アピcom(WebTXT)の授業での利用開発から、icardの開発に移行した。

 1.起動

 インストールしないで利用するので、直接、ダブルクリックで起動するか、ショートカットから起動します。
 
起動
 
・作ったフォルダの中にアピcom(かわら版)の本体を入れて、端末から起動します。

 
・サーバーの中に入れた1つのアピcomをネットワークでつながった複数の端末から起動します。このような多重起動は、端末が50台程度でも、問題無く利用できるようです。
・グループウェアを考えるとき、多重起動の制御や排他処理は、必須な機能ですが、アピcomは、それを許すことで、情報の共有を行っています。アピcomの排他処理では、職員室で、「上書き保存してもいいですか」とか、「だれか編集中の人いますか」と他の職員に声をかければ済むことと考えています。

 2.表示の仕組み

  ブラウザソフトによってホームページを閲覧しますが、アピcomは、ブラウザの機能でページを表示しています。このことで、一太郎やPDFリーダーなどをインストールしたPCでは、アピcomでも表示できるようになります。
 
 最初の画面
 
起動するとページが表示されます。

 
・アピcomは、起動すると、自分と同じ名前のフォルダを作ります。そのフォルダの中にあるファイルを名前の順に並べて、上から順にボタンで表示します。
・フォルダに表示できるファイルが一つも無いと、***NO PAGE*** と表示されます。
 
新規ページ
 
スタートメニュー→新規ページ作成→下に作成 で新しいページを作成します。
 
・「下に作成」とは、今、表示しているページボタンの上か下かということですが、ページが1つもないときは、「下に作成」だけです。表示しているボタンの上にもページボタンがあれば、「上に作成」も表示されます。
 
アピcom
エディター
で作成
 
 
・アピcomエディターは、簡易HTMLエディターです。ホームページのページで使われるHTMLファイルを作成します。
・文字の色、大きさの属性を変えるときは、文字を選択して反転表示させて、画面右にある機能ボタンをクリックして、<タグ>を挿入します。 
 
アピcom
エディター
で保存
 
アピcomエディターで新しいページを作成します。
 
・保存するときに上書きを実行すると、ユニークな日付の名前のファイル名で保存されます。名前をつけて保存で、名前に「index」という文字列を含めると、一番上のボタンになります。
名前に「日報」という文字列を含めると、保存するときに自動バックアップの機能がはたらき、「00_日報の保存」のフォルダにも保存されます。また、DELボタンをクリックしたとき、「指示・伝達」「連絡」の文字が入ります。
 
HTML形式の
ページ
 
アピcomエディターで作ったページは、タイトル文字がボタンに表示されます。
 
・アピcomのエディターで新しいページを作ると、○○.html といったHTML形式のファイルが作られます。市販のソフトでHTML形式を作りフォルダに入れても表示しますが、その場合は、アピcomのエディターでは編集できません。

 3.フォルダにあるファイル

  アピcomは、選択されたフォルダの中にファイルを名前の順に上からボタンを作りながら、ページとして表示します。
ですから、表示したいファイルは、このフォルダの中に入れるだけでページになります。順番は、名前順なので、ボタンの順を変えるときはファイル名の最初に数字を入れることで、数字順に表示しています。
 
ファイル 
 
フォルダにあるファイルを名前順に表示します。
 
・フォルダにある拡張子が .txt;.mht;.pdf;.htm;.jt,.jxw;.eml を拾っています。
・アンダーバー _ で始まるファイル名は、表示しません。
・ファイル名に index の文字列を含むと、一番上のボタンに表示します。


.html .htm…HTMLファイル

.%xt…MEMOのデータ

.jxw…一太郎の文書ファイル

.eml…メールの保存ファイル


 

 4.ページの更新

  アピcomは、数秒ごとに表示しているページのタイムスタンプをチェックしています。新しいタイムのファイルが上書きされると、ページを更新して表示します。さらにフォルダにあるファイルの数も数秒ごとにチェックしているので、フォルダに新しいファイルが入れられると、ボタンの数が増えます。
 
ファイル 
 
更新チェックをしているときです。


人型のアイコンをクリックすると、更新を停止します。
 
・ファイルは、保存されるとき、その時刻が書き込まれます。アピcomでは、その時刻をチェックして新しく書き込まれたかをチェックしています。
・不必要な権限を与えたPCを1台でもつなぐと、そのPCがファイルを見るだけで、他のPCに正しい日付が返ってこないときがあります。正しく更新が行われないときは、このようなPCを適切な権限に設定しなおす必要があります。


 

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