LOGO言語(げんご)とプログラミングソフト
 画面(がめん)に▲やカメやネコなどがあり、「まえへ」とか「みぎへ」という命令語(めいれいご)があるコンピュータ言語(げんご)が LOGO言語(げんご)()ばれています。
 このようなLOGO言語(げんご)使(つか)ってプログラミングするには、命令語(めいれいご)()いたり、ボタンを設定(せってい)したりするプログラミングソフトを使(つか)います。
 プログラミングソフトによって、命令語(めいれいご)使(つかい)(かた)(こと)なっていたりします。
 LOGO言語(げんご)を使うプログラミングソフトには、マイクロワールドEX(イーエックス)Scratch(スクラッチ)がありますが、命令語(めいれいご)使(つか)(かた)(こと)なっているところがあります。
  1.LOGO言語
  2.マイクロワールドEX
  3.KAMEとは


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1.LOGO言語 

(1) LOGO言語とは
 LOGO言語は、教育用のプログラミング言語として作られました。LOGO言語では、カメが動いて図形をかくことができます。100ドットの長さの直線をかくときは、 「ペンを下ろす」という命令を実行してから、「前へ 100」と命令を実行すると、カメが100ドット動いて線をかきます。(ドットとは、コンピュータの画面は、小さな点の集まりでできているので、その点の数です。)正方形をかくときは、「ペンを下ろす」を実行してから、「前へ 100」と「右へ 90」を4回実行すればかけます。このような命令語の名前と命令語と数字の間にスペースを入れて書くと言った文法(書き方の決まり)をLOGO言語と呼んでいます。
 LOGO言語で書かれたプログラムを実行するプログラミングソフトが必要になります。

(2)LOGO言語の命令語
 マイクロワールドEXでは、約170ほどの英語で作られた命令語があります。マイクロワールドEXでは、これらの英語の命令語がひらがな、漢字交じりの日本語の命令語で使えます。小学校でのプログラミングで使う命令はこの中の一部で、図形をかくプログラムでは、数個の命令語しか使わないことがほとんどです。

(3)LOGO言語の作品の実行
 LOGO言語の作品を実行するには、プログラミングソフト(マイクロワールドEX)を使います。
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2.マイクロワールドEX 

(1) マイクロワールドEXとは
 マイクロワールドEXは、LOGO言語とマルチメディアを使って作品を作り、その作品を実行するためのプログラミングソフトウェアです。
 LOGO言語のプログラミングソフトは、いろいろあり、それぞれのプログラミングソフトによって、使えるマルチメディアの環境やLOGO言語の命令語や命令語の数が異なっています。マイクロワールドEXは、それらのプログラミングソフトの中でも、プログラミング環境が使いやすく、幼稚園児、小学校低学年から大学の数学や科学の研究にも使えるマイクロワールドEXを使っています。
 日本語版マイクロワールドEXは、英語、ひらがな、漢字で書いたLOGO言語を利用できます。さらに、英語版マイクロワールドEXに比べて、衝突命令やシェイプの機能が拡張されています。 →マイクロワールドEXのページ


(2)マイクロワールドEXのLOGO言語
 マイクロワールドEX独自のマルチメディア、シェイプ、衝突の命令が加わり、約170ほどの命令語があります。
 マイクロワールドEXでは、これらの英語の命令語がひらがな、漢字交じりの日本語の命令語で使えます。
 小学校でのプログラミングで使う命令はこの中の100以下の 基本の命令語 で、図形をかくプログラムでは、数個の命令語しか使わないことがほとんどです。



(3)命令を実行するマイクロワールドEX
 LOGO言語は、LOGO言語という文法で書かれた書物だとすると、その書物を読む人間にあたるのがマイクロワールドEXです。プログラミングをするというのは、マイクロワールドEXで読んでもらえるように文書を書くことです。
 マイクロワールドEXでは、「右へ 5」とLOGO言語の命令を書いてあるときは、カメが右へ5度回転します。「前へ 200」と書いてあると、カメが前へ200ドット進みます。


(4)1辺が100の正方形をかくプログラムをつくる

 マイクロワールドEXでは、カメを右クリックして、設定をひらきます。


かめ1の設定ボックスに  命令 と書いた枠があるので、その中に 「前へ 100」と命令語を書きます。

 ここに四角形をかくように命令語を書けば、カメに正方形をかかせることができます。


(5)プログラミングの工夫
 簡単なプログラムなら、命令語を並べて書くだけですが、実用的なソフトを作るのは簡単ではありません。
 そこで、、もっと複雑な動きをするソフトを効率よく作るために、いろいろなプログラミングの作り方が研究されてきました。マイクロワールドEXでは、これらのプログラミングの考え方(プログラミング思考)を使ってプログラミングできます。
 プログラミング的思考力を育てる学習では、これらのプログラミング思考の一部を学ぶことになるでしょう。
 その一例として、上の正方形をかくプログラムを 手順 を使ってプログラミングしています。

<手順を使ったプログラミング>
カメを右クリックして、命令に 正方形 100 と書きます。


手順タブを開いて、手順を書きます。


 手順を使ったことで、プログラムが簡単になったようには思えない方もあるかと思いますが、いくつかのプログラムを作っていくと便利なプログラミングの考え方だとわかってきます。このようにマイクロワールドEXでLOGO言語を使ったプログラミングを通じて、プログラミングの優れた考え方を学んでいくことが重要になります。

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 KAMEとは 

 KAME.exe は、プログラミング学習用の教材を提示し、LOGO言語の作品を開いて実行するためのプログラミング学習用ブラウザです。
 通常は、体験版マイクロワールドEXを使ってLOGO言語の作品を実行できます。→KAMEのページ
 (ライセンスの期間は、製品版と同じように作品の保存の機能が使えます。)
 

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