2.教材の元となる素材のモジュール化
・学習内容のまとまりを作り、教材の元となる素材集めから始めます。
・普段から授業に使えそうな素材、特に植物や地層など地域性が高い素材があったら保存して、モジュールとして整理していきます。
・授業計画、授業後のポートフォリオでもモジュールを使います。
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例えば、指導要領にある小学校3年理科「電気の通り道」 は、年間指導計画で見ると8時間扱いとなります。このまま教材作成をするには、少し大きすぎるので、もう少し小さなまとまり「小単元」にして、教材として考えていきます。
小単元の名前は、教科書によって違いがあるので、読み替えをする場合もあります。
A教科書を見ると「電気の通り道」として、「明かりがつくつなぎ方 4時間」「電気を通す物・通さない物 4時間」の2つの小単元になっています。B教科書では「電気で明かりをつけよう」として、「明かりがつくとき 4時間」「電気を通す物 4時間」の2つの小単元になっています。
(1)画面を右クリック→新規作成→フォルダー とします。
(2)学年名 の のフォルダーを作ります。
(3)学年名の中に 教科名 のフォルダーを作ります。
(4)教科名のフォルダーの中に、icard.exe と [icard]フォルダ をコピーして保存します。
(例) |
3学年¥理科¥電気の¥icard.exe
3学年¥理科¥電気の¥ [icard] |
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(5)icard.exeを 数字 + 教材名 に変更します。
(例) |
3学年¥理科¥電気の¥01明かりがつくとき.exe
3学年¥理科¥電気の¥ [icard] |
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(6)01明かりがつくとき.exe ダブルクリックして起動し、教材名フォルダを作ります。( 画面を右クリックして直接作っても良い。) 教材名の前に数字をつけることで、見やすい順番に並べて表示させます。
(例) |
3学年¥理科¥電気の¥01明かりがつくとき.exe
3学年¥理科¥電気の¥01明かりがつくとき
3学年¥理科¥電気の¥ [icard] |
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(7)教材として利用できそうなファイル、指導計画案、授業後の資料をフォルダの中に保存していきます。
(8)PCで表示している画面の一部を画像ファイルとして利用したいときは、画面左下のか、右のアイコンにマウスを置くとイメージカッターが起動して画像を切り取って保存できます。
<モジュール化のメリット>
・モジュール単位でコピーして利用できます。
・モジュール内に資料が保存されていくので、資料としての利用が便利で資料価値が上がります。 |
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保存先を何にするか、容量はどれくらい必要かという現実的問題があります。私(中学校理科教員)の場合を例にすると1テラのポータブルハードディスクに保存していました。教材作成は、主に自宅で行っていたので、翌日学校に持って行きノートPCに接続して授業に利用していました。ほぼすべての授業時間に利用し、3年間で中1年~中3年の教材を作成して、500ギガバイト程度になりました。
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ネットで見られる画像、動画、音楽、楽譜、教科書の図版、教科書会社による指導計画は、著作権法第35条の範囲での利用になります。市販教材、他人が作った教材をコピーして利用することや、配布、ネット配信で自宅で利用させることはできないことになります。私が作った教材は、著作権法第35条の範囲で利用するものを含んでいたため、退職とともに廃棄しました。
icardは、教育用フリーソフトとして作りましたので、オリジナルな素材、フリーの素材を使ってicardで作った自作教材は、自由に配布、ネット配信、自宅へ持ち帰らせての利用ができます。
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